クマには種類があり、凹凸による黒クマ(影クマ)は、目の下の脂肪(眼窩脂肪)の偏りが主な原因とされています。この特集では、その偏った脂肪を移動させてクマ・たるみ解消を行う「ハムラ法」(眼窩脂肪移動術)について、日本美容外科学会(JSAS)専門医でPono clinic芝容平院長の解説を交えて紹介しています。
クマ治療には様々な方法がありますが、根本的に解決したい方は外科手術での改善を望む方も少なくありません。
しかし、医師の手術テクニックや知見によっては、効果が一時的であったり、残念ながら目元にくぼみやしこり等の後遺症が残ってしまう場合があります。外科手術に限らず、美容医療には必ずリスクが伴います。高額な治療費を払って納得のいかない結果になることだけは避けるべく、正しい情報収集をすることも大切です。
この特集では、クマ治療の検討に悩む方へ向けた情報をYouTubeで積極的に配信する、日本美容外科学会(JSAS)専門医でPono clinic(ポノクリニック)芝容平院長監修のもと、ハムラ法を受ける際のポイントや失敗しないために知っておきたい知識などを解説しています。
Pono clinicは新宿駅南口にある美容外科クリニックです。
元日本皮膚科学会認定皮膚科専門医で日本美容外科学会(JSAS)専門医でもある芝容平院長は、二重、眼瞼下垂、鼻中隔延長、スマスフェイスリフト、脂肪吸引、豊胸など、美容外科で行われる手術を習得しています。
中でも、クマ治療「裏ハムラ法」をライフワークとして取り組んでおり、確かな技術を必要とする医療的側面と、センスを必要とする美容的側面の両立を意識した美容医療の提供に努めています。
クマとたるみの主な原因は眼窩脂肪の偏り、つまり内部構造の問題が関係します。Pono clinicでは“内部構造から変えないと、根本解決には至らない”と考えています。
クマ治療には、眼窩脂肪を取る「脱脂術」、身体の一部や他から脂肪を注入する「脂肪注入」、そして眼窩脂肪を移動させるハムラ法と様々な選択肢がありますが、Pono clinicが患者さんに伝えていることは「眼窩脂肪は、取ってしまうと二度と戻らない」という事実。
「脱脂+脂肪注入」のセットメニューを提供するクリニックもありますが、脂肪を取り除いた部分に再び外部から脂肪を注入する方法に疑問を投じるPono clinicでは、「脱脂+脂肪注入」を一切行わないポリシーを掲げています。
「ハムラ法」は、眼窩脂肪を膨らんだ部位から凹みへ移動させる術式です。脱脂や脂肪注入とは異なり、ハムラ法には高度な技術が必要と言われています。
例えば、脱脂により目の周りにくぼみが生じたり、脂肪注入によりしこりができてしまったりというリスクは少ない一方、医師のスキルによっては左右差が出てしまったり、凹凸の調整がうまくいかなかったりするリスクもあります。
大切なことは、ご自身の希望と治療法のマッチングや、技術力のある医師を見極めること。クリニックへ問い合わせる前に、医師の得意分野やクリニックの方針、SNSなどの発信情報もチェックしておきましょう。
たるみの原因となる眼窩脂肪を除去せず移動するだけという、一見シンプルな「ハムラ法」ですが、実際は術野が狭く高度な手術テクニックを要します。
皮膚を切開して脂肪を取り出す「脱脂術」と比べると、眼輪筋や目の周辺組織など構造を十分に把握し、繊細な外科技術と経験が求められるため、正しい方法でハムラ法を行える医師はそう多くないと言われています。
次では、Pono clinicのクマ治療について、芝容平院長の見解と併せて紹介していますので、カウンセリング予約等をご検討の前にぜひご参考ください。
脱脂や脂肪注入は、ハムラ法に比べダウンタイムが短く、料金設定も安価な場合があります。一時的にはクマが改善した状態に見えるかもしれませんが、Pono clinicでは「クマの原因が内部構造である場合、根本的解決にまでは至らない」と考えています。
また芝容平院長は、脂肪を取ってしまうと、将来的に脂肪が不足して、目の周りのくぼみの原因になるリスク、そして注入した脂肪が定着しなければ、しこりとなる可能性も指摘しています。
ダウンタイム期間などの理由から脱脂や脂肪注入を選択したい方には、メリットだけでなくデメリットにも目を向けて検討することを啓蒙しています。
Pono clinicで行うクマ治療は、主に「裏ハムラ法」です。裏ハムラ法の利点は、下まぶたの裏からアプローチするため皮膚表面に傷が残らないことと、眼輪筋に触れる施術ではないため外反(あっかんべー状態)のリスクが減ることです。
眼窩脂肪を移動する工程により、腫れや内出血等のダウンタイムは1週間程度必要。裏ハムラ法はクマの原因から改善しますが、脱脂術など内部構造を動かさない施術と比べると、どうしてもダウンタイムが長期化することは避けられません。
さらに、裏ハムラ法だけではクマが解消しきれないという方には、凹みの下の頬の脂肪を引き上げる「裏ミッドフェイスリフト」を同時に行うことを提案しています。中顔面(メイラーファット)がリフトアップされるので、「裏ミッドフェイスリフト」は、エイジングケアを目的とする方の第二選択となるでしょう。
年齢の高い方は皮膚のたるみが多く“裏ハムラ法が不向き”という意見も巷で聞かれますが、Pono clinicでは「裏ハムラ法は、年齢に制限がない施術」だと考えています。
Pono clinicでは、もし目の下の皮膚に課題が見られる場合、皮膚表面を引き締める施術など別の方法を検討・提案するそうです。また、18歳未満で裏ハムラ法を希望する場合は、保護者同伴かつ同意書が必要となります。
以下では、Pono clinic芝容平院長による詳しい裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフトの動画解説がご覧いただけます。「裏ハムラ法」での治療を検討中の方は、特集記事と併せてご参考ください(動画は約17分です)。
Pono clinicでは、ダウンタイムの軽減を目的とした「高周波メス」を標準使用し、術後の腫れを少しでも軽減するために治療箇所にテープを貼るなどのケアを行っています。また、患者さんの希望と術式のミスマッチをなくすために、芝容平院長自ら丁寧にカウンセリングすることを重視しています。
下まぶたの裏側(結膜側)から切開を行います。ふくらみの原因である眼窩脂肪を凹んでいる部分に移動させるための“ポケット”をつくる準備をします。
目の下の凹み箇所(ポケット)へ眼窩脂肪を移動させます。クマ影となる凹凸が平らになるよう、丁寧に調整をしていきます。
くぼみのない平らな状態にして脂肪を固定します。この工程で、自然な涙袋を残すことができます。
Pono clinicが行う「裏ミッドフェイスリフト」は、裏ハムラ法と併せて頬の脂肪を下から上へ引き上げる施術です。
涙袋とほうれい線の間のボリュームを抑え、頬のピークを少し上げることが目的です。加齢による悩みが出やすい中顔面を引き上げ、患者さんの理想の表情に近づけるといったエイジングケアを意識したメニューです。
「裏ハムラ法」は、目の下の裏側からメスを入れて眼窩脂肪を移動させ、凹凸をフラットにする方法ですので、脂肪を足したり引いたりする必要がありません。
ただし、リガメント(靭帯)処理を行うなど、目元の内部構造に触れる必要があるため、腫れや内出血は避けられないのも事実。一度剥がした脂肪を再度しっかりと位置を合わせて固定するといった、高度な技術が仕上がりを決める重要なポイントとなります。
術後は、患者さんの負担を減らす目的で、施術箇所をテーピングします。腫れによる膨張感・内出血・痛み・違和感などが1~2週間程度、生じますが、およそ1ヵ月後には症状が落ち着いてきます。
施術箇所は、一時的に組織が硬くなりますが、徐々に柔らかく馴染んできますので、創傷治癒(傷ついた細胞が自然に元に戻ろうとする働き)の観点から、診療終了までは半年程度見ておくとよいでしょう。
「20代後半の方の目の下の膨らみと、その下のティアトラフ(目の下の凹み)部分の凹みが強い症例です。眼輪筋の色が透けて見える色クマもあります。
ティアトラフ部分の筋肉と骨の強いつながりを緩め、目の下と頬の脂肪が滑らかにつながるように調整することでクマを治すことができています。筋肉と骨との付着を剥離して、適度に脂肪を移動させることで、術前と比較して色クマも改善します」
(芝容平院長)/施術月:2023年6月
治療期間・回数 | 1日・1回 |
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治療費 (合計) |
605,000円(税込み)※裏ミッドフェイスリフト、エクスパレル麻酔、静脈麻酔、術後漢方セット含む |
副作用・ リスク |
だるさ・熱感・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・贈らみが残る・まぶたが凹みすぎたと感じる・勝らみや凹み具合など、仕上がりに左右差があると感じる・目がゴロゴロする・若返り効果が足りない・小ジワ、シワ、たるみが残る、または増加する・目尻がつっぱるなど |
「50代後半の方の目の下のたるみに対して裏ミッドフェイスリフトを行った症例です。ティアトラフ(目の下の凹み)の上には眼窩脂肪の膨らみがあって、ティアトラフの下のメイラーファットは下垂してほうれい線の上にもたれかかっています。
このような場合には、いわゆる裏ハムラと言われる眼窩脂肪の下方移動のみでは不十分となることが多いです。裏ミッドフェイスリフトでは、一般的に裏ハムラでおこなわれている眼窩脂肪の下方移動に加えて頬の脂肪を上に持ち上げます。
ティアトラフの凹み部分に上下から脂肪を持ってきて、2つの山を一つのまとまりにすることでクマだけでなく中顔面全体を整えることができます。この方は、一見目の下の皮膚の余りがあるように見えますが、頬を一つにまとめて、ピークを高くすることで余剰皮膚はほとんど気にならない状態になっています」
(芝容平院長)/施術月:2023年3月
治療期間・回数 | 1日・1回 |
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治療費 (合計) |
684,000円(税込み)※裏ミッドフェイスリフト、二重埋没法2ループ、エクスパレル麻酔、静脈麻酔含む |
副作用・ リスク |
だるさ・熱感・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・贈らみが残る・まぶたが凹みすぎたと感じる・勝らみや凹み具合など、仕上がりに左右差があると感じる・目がゴロゴロする・若返り効果が足りない・小ジワ、シワ、たるみが残る、または増加する・目尻がつっぱるなど |
「30代後半の方の凹みが強い症例です。眼窩脂肪の突出は少なく、ティアトラフの凹みが強いためにクマが目立つ状態です。このような場合には眼窩脂肪の下方移動のみでは十分な結果が得られないことがありますが、裏ミッドフェイスリフトでは頬の脂肪を下から持ち上げて来ることで良い結果になっています。
若い方に多い、膨らみというよりも凹みが目立つ症例にも裏ミッドフェイスリフトが良い適応となることもあります」
(芝容平院長)/施術月:2023年5月
治療期間・回数 | 1日・1回 |
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治療費 (合計) |
684,000円(税込み)※裏ミッドフェイスリフト、静脈麻酔含む |
副作用・ リスク |
だるさ・熱感・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・贈らみが残る・まぶたが凹みすぎたと感じる・勝らみや凹み具合など、仕上がりに左右差があると感じる・目がゴロゴロする・若返り効果が足りない・小ジワ、シワ、たるみが残る、または増加する・目尻がつっぱるなど |
Pono clinicでは、患者さんに正しい裏ハムラ法やクマ治療について知ってもらいたいという想いで、YouTubeにて積極的に情報発信をしています。
以下では、失敗したくない方向けに、芝容平院長による施術のメリット・デメリットなどの動画解説がご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください(動画は約10分です)。
「裏ハムラ法は、目の下の眼窩脂肪を移動させて凹凸をならす手術であり、基本的に脱脂や脂肪注入を同時に行うことはあり得ません。そして、クマ治療においては、ダウンタイムが少なければ仕上がりが良くなるということもありません。
副作用やリスクは個人差がありますが、“外科手術”ですので、施術後は一時的にしっかり腫れることを十分理解してご検討いただきたいです。
目元のたるみやクマでお悩みの皆さんには、取り返しのつかない選択で後悔していただきたくないという想いで、YouTubeやSNSを通じて「正しいハムラ法」についても発信しています。心配がゆえに真偽の分からない情報を集めすぎて戸惑う前に、ぜひ医師に相談していただきたいと切に願います」(芝容平院長)
2008年3月 | 防衛医科大学校医学科卒業 |
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2008年6月 | 防衛省防衛医科大学校病院 研修医 |
2010年6月 | 防衛省航空自衛隊下甑島分屯基地 衛生小隊長 |
2011年8月 | 防衛省航空幕僚監部 主席衛生官付 |
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2011年11月 | 防衛省防衛医科大学校病院 皮膚科 |
2014年4月 | 医療法人社団医凰会 |
2015年5月 | 清水富士山病院 院長 |
2015年12月 | 川崎中央クリニック 副院長 |
2016年3月 | 福岡博多駅前通中央クリニック 院長 |
2016年 | 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得 |
2017年1月 | 湘南美容クリニック福岡院 |
2017年6月 | 湘南美容クリニック熊本院 院長 |
2018年11月 | 湘南美容クリニック立川院 院長 |
2022年 | 美容外科に専念するため皮膚科専門医を更新せず |
2022年5月 | 日本美容外科学会認定美容外科専門医取得 |
2022年 | Pono clinic(ポノクリニック)開業 |
Pono clinicのクマ治療メニューには、「裏ハムラ」と「裏ミッドフェイスリフト」があります。いずれもダウンタイムを軽減する高周波メスを標準使用しています。以下費用のほか、笑気麻酔・ブロック麻酔・局所麻酔まで30,000円または静脈麻酔50,000円がかかります。
※すべて税込
口コミ評価 | ★4.9 |
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口コミ件数 | 136件 |
※2024年4月19日調査時点の情報です。
診療科目 | 美容外科・美容皮膚科・形成外科 |
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所在地 | 東京都渋谷区代々木2-11-17 ラウンドクロス新宿7F |
アクセス | JR新宿駅南口より徒歩4分 |
診療時間 | 10:00~19:00 |
休診日 | 月・木曜 |
電話番号 | 03-5990-6112 |
URL | https://pono-clinic.jp/ |